不安神経症との付き合い

僕は若いころから不安神経症で悩んでいた。「不安神経症」という名称を知ったのはずいぶん後になってからのことだが、
何か行動を起こそうとすると理由もわからず気分が悪くなる。
仕事の出張や試験を受けに行くと言った本来気の重いことはもちろんのこと、それがデートや、旅行といった「楽しいこと」であっても度々それは僕に襲い掛かる。
特に電車や飛行機での移動が苦手だ。
「あっ、電車に乗って気分が悪くなったらどうしよう。」って思った瞬間からもうだめだ。いわゆる予知不安ってやつだ。
不安を予知すると自律神経が暴走する。僕の場合(多分)血圧が上がっているんだろうと思う。
(何しろその時は気分が悪いので、当然血圧を確認するなんてことは未だにできていないんだけど)
35歳ぐらいのころにその症状は急に悪化した。会社の仕事の責任が重くなって来た頃だ。会社に行って、さて仕事だと思うと気分が悪くなる。それが頻繁になった。
あまりにも頻繁で急な悪化だったので、最初は別の病気になったのかと思った。「風邪か?」「疲れが溜まったか?」「きっと今夜寝れば明日は元気になる。」
なんて思いながら、気づけば2週間も会社を休んでいた。「これはメンタルだ!」と僕は結論付けた。
会社の産業医N先生とやはり会社に常駐しておられたMカウンセラーに相談した。
Mカウンセラーの勧めで心療内科を受診することにした。N先生に紹介状を書いていただいた。その時にN先生が一生忘れられない言葉をくださった。
「俺とカウンセラーと心療内科の先生でタッグを組んで、君のことは絶対に守ってやる。絶対にだ。」
有難かった。涙が出るかと思った。N先生は間違いなく名医だ。
心療内科に行き、「不安神経症」と診断された。その心療内科のT先生がまた僕にマッチした先生だった。徹底的にロジカルに診断理由と薬の選択理由を話してくださった。
弱めの精神安定剤を処方してくださり「気の重い行動を起こすときとか、ヤバイなって思うときに上手に量を増やしてみてね。」「コントロールできるようになるよ。」

あれから15年以上経過した。今でもその精神安定剤は常備して時々飲んでいる。
自分をある程度コントロールできるようになった。それでも電車に乗るのは苦手だ。気の重い出張は、それが近場であっても自腹で前日泊して乗り切って来た。
電車を使わないでいい時はなるべく車で移動している。
薬と、自分の行動をなるべくイージーにすることで、不安神経症と「付き合える」ようになった。「治す」より「付き合う」という発想にした。
そんなコントロールをしながら会社で仕事をして、ある程度出世したんだからそれでいい。
会社を辞めた今もそれでいい。ちゃんとこうして活動できているんだからそれでいい。一生それでいいと思っている。

Mカウンセラー、T先生、そしてN先生、本当に本当にありがとうございます。

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